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天山酒造訪問と蛍の夕べ

天山酒造とは

 佐賀県のほぼ中央に位置する小城市に、創業明治8年の天山酒造があります。蔵のほとりには清流・祇園川が流れ、 見上げれば九州の名峰「天山」が間近に、そして山の裾野には棚田が広がっています。
  ここ佐賀県は二条大麦の生産高が日本一です。 この季節、辺りの麦畑ではすでに収穫が始まっていて、一面に黄金色に輝く景色が出迎えてくれます。そんな清らかな自然溢れるこの地で銘酒「天山」 「七田」は醸されます。
 蔵は木造で、明治蔵・大正蔵・昭和蔵と名付けられ、各時代に建てられた3つの蔵が棟続きで並列しています。 いずれの蔵も国の有形登録文化財に平成15年指定されたそうです。蔵のなかの天井は高く、太い柱と梁が年季の入ったいい色をしています。
 こちらでは、清酒・焼酎・リキュール(梅酒など)を造っていますが、製麹は自動製麹機を使っています。清酒の場合は、大吟醸酒以外のお酒の麹を機械で作ります。 ムラが無く、全体的に良い突きハゼ型の麹ができるとのこと。また、麦焼酎の麦麹は米麹よりも発酵が強いそうです。“自動”といっても、 蔵人さん達がコンピューターにプログラムを組込み、温度・湿度・風を管理し、最終的には人が判断します。
 伺った時は、 すでに仕込みが終わっていたので、蔵には静寂が戻り、今冬に造られたお酒は静かにゆっくりと熟成中です。できれば、造りの時期にもお邪魔したいと思いました。

ホタルの里コンサート

  午後6時半から、昭和蔵2階で「ホタルの里コンサート」が開催されました。会場入口では天山酒造・七田常務がお出迎えです。
このコンサートは小城町挙げてのイベントで、今年で11回目。今回はトロンボーンの演奏です。150名のお客様が壮麗な音色に聞き入り、 2時間があっという間に過ぎて行きます。
途中休憩時間には、お酒そして天山サイダーが振る舞われ、喉を潤してくれました。
 こちらは、日が暮れるのが非常に遅いです。夏至もまだ先だというのに7時頃まで充分明るく、幾分太陽との距離も近く感じます。

ホタルの夕べ

 コンサート終了後は、今回の旅のメインである「ホタル」に会いに行きました。祇園川沿いを上流に10分ほど歩いて行くと遊歩道があります。
 そこに、いました!ホタルです!
 地元の人は、「今日はちょっと肌寒いからね・・・。もっと蒸し暑いと乱舞が見られるんだけど。」と言っていましたが、 結構たくさんいたと思います(100匹以上はいました)。一度にたくさんのホタルを見たのは初めてです。暗闇の中で幻想的に光るホタルを見ていると 都会の喧騒を忘れさせてくれます。ずっと余韻を楽しみたいところでしたが、ホタルの光のように一瞬で儚く消えて、瞬く間に現実に引き戻されて・・・ しまいました。
 ホタルは、きれいな川にしか住めないといいます。毎年“いつもの時期に、いつもの場所に”ホタルが舞うことができるように、 地元の皆様の環境への取り組み、ご苦労があることを忘れてはいけないと思いました。
2008年6月30日作成